そして月日は巡る

ほとんどあってないような,このBlogですが,それでも生きています.まぁ,タイトル通りといったところでしょうか.今頃になって,論文の書き方やら,研究の仕方が少しわかってきたような気がします.このタイミングは,遅すぎるのか,まだ何とか間に合うのか.てまぁ,常に間に合うと思っているのだけれども.それが問題なのかな.
解析継続中.さて,後,2週間.絶対間に合わせる!!

ICR二日目

今日は基本的には降伏応力に関するセッションを拾い食い.水-粉体混相系,基本的にはsuspensionとして総称されていたけど,それに関する研究も結構発表されていた.充填率に対する変化を拾っているのは,やはり発想としてはそこにいくのが自然,ということだろうか.午前中の最後にはYield Stressというそのものずばりのタイトルの講演があり.新しいことを発表する,というより,今までの世界的な研究の歩みを振り返るVideoの上映,というのが趣旨だったけど.ちょっとびっくりした.内容は,さながら映画.最後にCast一覧も流れたし.
午後の講演では,μmサイズ粒子のShear Stressと,Strainの関係についての講演があった.一定周期でShearをかけた時のその応答に着目していたのだけど,適当な条件下で,全体の構造が大きく崩れる現象が起こる,という内容.のり的にはStick Slipの話しに近いし,その大きく崩れる現象の間隔も比較的周期的に見えたのだけれども,Intermittencyとして表現していた.
最後は,Poster Session.粉体の話は,全部で4つあったのだけれども,そのうち2つはキャンセル(?)したのか,やっていなかった.1つは,運動論を援用して,希薄極限での粉体に不純物を加え,その挙動を調べましょう,という話.Preliminaryな結果を示していた.他の発表で,平行なRheometerを作って測定した,という結果があった.Rheology学会なので,当然,粘弾性測定を基本とした発表が非常に多いのだが(それか数値計算),ほとんど,というか,全ての実験が回転系で行われている.そこで,平行なものを作っちゃった,というわけやね.なんか,作るのに20年かかっている,といっていたのにびっくり.12年の聞き間違いじゃないかと思ったけど,さすがにそこは間違えないだろうしなぁ...面白かったのは,海底から,表層にいたる水の粘弾性を,生物の生態と結びつけて考えましょう,という話.Franceの海洋について研究している人だったけど,海の至る所から水を取ってきて,その性質を測定していた.これから,どうやって生物に結びつくのかは良くわからんかったけど,まぁ,面白かった事は間違いない.
そうこうしているうちにPoster Awardの発表.しかし,何をするにも芝居がかった演出が非常に多い.それに嫌味が無いのは,さすがはアメリカ,といったところなんだろう.多くの人が,そういったPartyに色んな意味で慣れている感じがする.

ICR一日目

オープニングトークの後は,パラレルセッション集合へと移管.物理学会並みに人が沢山いる,従って,セッションも沢山あるので,どれを聞いていいか迷う迷う.
午前中は,4体相関をコロイド系で測定した,というフランスの人の話が1つ.といってもまぁ,シミュレーションではあったけれども.ちょっと目を引いたのが,プラトーが出る領域と,きちんとピークが出る領域をどちらも見ていた点.まぁ,転移と言うからには当たり前なんだけど,余り見たことがない気がする.まぁ他の人が,見せる意味が無い,ってことで見せてないだけかもしれないけど.でも結局微視的な量ではある.もうひとつ,生体内(細胞内)の動的な性質を調べるために,プローブになる微粒子を混ぜるけれども,その大きさによって,結果が微妙に変わるよ,という話.なんか途中でいきなりちんぷんかんぷんになってしまった.午前中最後は,ポリマーを結晶化させる時の系の静的な構造の変化の測定に関する話.ていうか,題名の大げささに受けた.話としては,方向秩序と,密度秩序の変化を光小角散乱の強度で見ながら,同時に顕微鏡で観察していた.ガラス化しているのか,結晶化しているのか,というような文脈で捉えていたけど,まぁ,そうなのかな,という感じ.
午後は,ガラスのセッションに出ずっぱり.どういうことが問題なのか,講演を通して知るのを目指す.それにしても工学系だからなのかもしれないけど,結構みんなMode Coupling Theoryを信じているみたい.ちょっと意外だった.実験系の人は余り信じていない,と聞いたのだけれども.まぁ,扱いとしてはFittingを行う理論の1つ,という扱いだから,まぁそんなものと言えばそんなものなのかも.それにしても,最後の2つがどちらもドタキャンってどういうこっちゃ.結構楽しみにしていたのになぁ.
夜は,水族館でディナータイム.いや,ありえませんから.なんじゃこりゃ???つくづく知り合いがほとんどいないことを半分後悔,半分喜びつつ楽しみました.

色々あって

卒業に向けて前進中.それにしても,ずいぶん単純に人間は出来ているのだなぁ,と実感してしまった.誰かを見てではなく,自分を見て.色々うじうじ悩んでいたのが嘘のようだ.別に何も解決はしていないけれど,また,頑張れる気が少しした.歩け歩け.それしかないのだから.

生き霊?

某所に僕の偽者(?)が出現したらしいので、きちんと生きているとアピール。

実質的な進展があまりないな。実験の観点を変えてみる事に決定。

最近、後輩と議論することが多い。最終的な終着点をどう評価するかが問題だなぁ。そうやっていると、自分の研究の駄目さもわかってくる。不思議なもんです。

あけましておめでとうございますっ!

ということで、本年もよろしくお願いします。年末-年始にかけて書くべきことがいくつかあるような気も。まとめて後日書きます。多分。

欲しい論文を引いて孫引きしようとしたら、大学の電子ジャーナルからは落とせないことが判明。。。落とせなかったのは、Journal of Rheology。どうするかはとりあえず、後ほど考えよう。やっぱ著者にメール送るのがいいかな?