恋愛考

某所で恋愛話が盛りあがっているので、ちょっと僕も便乗。
メインテーマは、メールや電話を通じて気持ちを伝えられるかどうか、という点なのだけど、基本的にはこの点に関して、懐疑的な意見が多い。結局、実際に会う、という過程で得られる情報量と、そういったメール、電話で得られる情報量に圧倒的な差があるから、難しいんだ、という論調ですね。
これ、実際どうなんだろう?だとすると、メールも電話もなく、遠距離との連絡手段がほぼ手紙だけだった昔と、今の違いは何なのか考えた時、本質的な差異は人と人とをつなぐ手段のスケールの変化だと思います。それは、連絡手段の持つ時間スケールでもあるし、連絡する、もしくはされる当事者どうしを結ぶ距離スケールでもある。言い古されていることだけど、現在において、圧倒的に人間同士の"距離"は縮まっていると思います。しかし、このような事情が必ずしもプラスに働くわけではない、ことに人間関係においては、しばしばマイナスであったりする。
このようなマイナスが何故生じるのか?それは、人間の許容情報量のようなものが影響しているのではないかと思います。結局、人間が認知できるものというのには限度があり、一番単純にメールや電話を通して相手の気持ちを量ろうと思うとき、どうしても1通前、1回前のそれと較べて相手がどう感じているかを考えてしまいがちです。もちろんこれは極端な言い方で、実際にはもう少し長い時間スケールで見渡して考えるわけですけど、大雑把にはどうしてもそうなってしまう。そうすると、メールや電話を使うことで、本来なら拾わなくても良かったような、非常に短い時間スケールの現象を拾ってしまう。PID制御で、Dの定数が目茶苦茶大きいようなもんです。そうすると、目標値(?)のまわりでばたばた不安定になっているような状態が常になってしまう。とは言っても、元々、恋愛なんて、不確定要素の多い、不安定なものですから、そういった向こうの返事を待ってやきもきしたり、うだうだ考えたりするのが楽しかったりもするので一概には言えないのですが。
トラバ先の議論で人は変化するから〜という議論があります。そう、確かに人は変化する。でも、その中で相手の変わらない点、もしくはゆっくりと変化する点に焦点をきちんと絞ること、そして、自分も相手にそういったところをしっかり見せるのが重要なんじゃないかな?と思うわけです。月並ですが。ていうか、人間関係の基本なのかもしれませんが。
とかとか思ってたら、ついつい気になって今さらPID制御のお勉強。実際に式追うと結構楽しいね。でもでも複雑だ〜ただの一次式だけどさ。最後の方、微妙に力尽きてうだうだになりましたが、こんなもんで。